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「フォートナイト」開発元のEpic GamesがAppleを提訴


世界的に人気のゲームアプリ「フォートナイト」の開発元であるEpic Gamesが、Appleに対して訴訟を起こしたことが分かりました。

COMPLAINT FOR INJUNCTIVE RELIEF
(PDFファイル)https://cdn2.unrealengine.com/apple-complaint-734589783.pdf

Epic GamesはApp Storeの独占に異議を唱えました。報復として、Appleは10億のデバイスでFortniteをブロックしています。https://t.co/VwLAHlzLap へアクセスし、2020年を「1984」にしないための闘いに参加してください。 pic.twitter.com/LSKyXiXQVA

— フォートナイト (@FortniteJP)


Epic Gamesは現地時間2020年8月13日に新たな支払方式「EPICディレクトペイメント」を実装しました。ゲーム内アイテム購入時、これまではiOSならApp Store、AndroidならGoogle Playでの支払いとなり、Epic Gamesは売り上げの30%を手数料として徴収されてきましたが、EPICディレクトペイメントは手数料徴収がないため、その分、最大20%をユーザーに還元するという仕組み。

フォートナイト メガプライスダウン – 最大20%の永久割引
https://www.epicgames.com/fortnite/ja/news/the-fortnite-mega-drop-permanent-discounts-up-to-20-percent

Fortniteメガプライスダウンが今日からスタート! 一部支払い方法を使ってV-Bucksで最大20%の割引をご利用ください。これは短期的なセールではありません。当社の新価格です。

お住まいの国の通貨でのご利用可能性と仕組みについては、当社のブログを参照してください。https://t.co/wHDlT2VwYK

— フォートナイト (@FortniteJP)


しかし、AppleではApp Storeを経由しないアプリ内課金を認めない方針のため、規約違反であるとしてApp Storeから「フォートナイト」を削除。これに対してEpic Gamesが「公正な競争」を求めて訴えを起こしました。

以前から、App StoreやGoogle Playの手数料を巡っては開発者側から「高コストすぎる」と不満が出ており、Epic Gamesでは当初、Android版アプリをGoogle Playで配信していませんでした。

AppleやGoogleが運営するアプリストアはあまりにも多額の手数料を取っているとアプリ開発側の不満が募る - GIGAZINE


Epic Gamesでは今回のAppleの措置に対して、ジョージ・オーウェルの小説「1984」をベースとしてMacintoshを強烈にアピールしたAppleのかつての名作CMになぞらえたようなムービーを公開。「2020年を『1984』にしないため、戦いに加わってください」と呼びかけています。

Nineteen Eighty-Fortnite - YouTube


なお、「フォートナイト」はApp Storeでの削除に続いて、Google Playでも削除されたことが確認されています。

・2020/08/14 10:29追記
Epic GamesがGoogleに対しても訴訟を提起しました。

Epic is suing Google over Fortnite’s removal from the Google Play Store - The Verge
https://www.theverge.com/2020/8/13/21368363/epic-google-fortnite-lawsuit-antitrust-app-play-store-apple-removal

Case 3:20-cv-05671 Document 1 Filed 08/13/20
(PDFファイル)https://cdn.vox-cdn.com/uploads/chorus_asset/file/21759099/file0.243586135368002.pdf

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in 動画,   ゲーム, Posted by logc_nt

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