「窓の外に謎の生物がいる！」と通報されるも正体は「木に引っかかったクロワッサン」、慌てふためく通報者と当局の会話も公開される

ポーランド南部の都市・クラクフで、アパートに住む女性が「窓の外にある木に2日間も謎の生き物がとまっている」と通報する騒動が発生しました。通報を受けて現場を訪れたクラクフ動物愛護協会(KTOZ)の職員は、謎の生き物の正体を「木に引っかかったクロワッサンだった」と報告しています。

Mystery ‘creature’ lurking in Poland tree turns out to be croissant! | Trending News,The Indian Express
https://indianexpress.com/article/trending/trending-globally/mystery-creature-lurking-in-poland-tree-turns-out-to-be-croissant-7276670/

‘Window monster’ outside Polish building turns out to be a croissant - National | Globalnews.ca
https://globalnews.ca/news/7759666/poland-croissant-monster-animal-control/

'Creature' lurking in tree terrorizing Poland town turns out to be a croissant stuck in a tree | Fox News
https://www.foxnews.com/food-drink/creature-tree-poland-croissant-animal-control

KTOZがFacebookに投稿した、「謎の生物」の写真が以下。アパートの窓の外にある木の枝に、クロワッサンがひっかかっているこの光景について、KTOZは冗談交じりに「この茶色い生き物は、ライラックの木の枝にとまったまま動きませんでした。褐色の皮膚は所々変色していますが、日光を受けてキラキラと輝いています。さらに詳細に調べたところ、頭も手足もないかわいそうな存在でした」と報告しています。

KTOZは「検査官の日誌シリーズ」と題して、通報を受けたアダム検査官と通報者の女性のやりとりをFacebookで公開しています。その内容の一部は以下の通り。

通報者の女性(以下：通)「すぐに来て捕獲してください！」
アダム検査官(以下：ア)「一体何をですか、マダム」
通「あの生物！ あれは2日間も向かいの木にとまっているんです。家の中に入ってくるのが怖くて窓も開けられません！」
ア「病気の猛禽(もうきん)類か何かですか？」
通「いいえ、鳥じゃありません。茶色くて、木に止まっていて……これはそう、ミズウミ(lagun：ポーランド語で湖)……じゃなくてイグアナ(legwan)です！ もう2日間もここにいて、みんな怖がっています。いつ来てくれるんですか？」

「湖」と「イグアナ」という言葉を取り違えてしまうほど取り乱した女性の様子に、アダム検査官は「エイプリルフールのいたずらなのではないか？」と半信半疑だったとのこと。それでも、笑いをこらえつつ住所などの詳細を聞き出しました。そして、KTOZの職員2人が現場に駆けつけて目にしたのが冒頭の光景です。

KTOZは、「イグアナの正体は、パイ生地でできたクロワッサンでした。察するに、おそらく誰かが鳥にあげるために窓から投げたものが引っかかってしまったのでしょう。善意からの施し物が、不幸にもライラックの枝にはさまってしまったところ、それがうまい具合に飛びかかる寸前の爬虫類に見えたので、近隣に住む乙女たちを震え上がらせたようです」と結論付けました。

KTOZはさらに、「見て見ぬ振りが悲劇を生むより、楽しくがっかりしたほうがはるかにマシです」と付け加えて、このような一件があっても、動物の救助につながる通報をためらったりしないよう市民に呼びかけています。

このニュースを受けて、Facebookユーザーは木にしがみついているクロワッサンのような動物のイラストや……

粘土で制作されたかわいらしい「クロワッサンドラゴン」の写真を投稿しました。