ハードウェア

Apple Watchが突如高温になり爆発する事態が発生、Appleはユーザーの口止めを試みる


2021年に発売されたApple Watch Series 7を使用していたユーザーが、デバイスが突如高温になり、煙を上げて最終的に爆発したと報告しました。この件をAppleに連絡したところ、情報を誰にも話さないようにと口止めされたことも明かしています。

Apple Watch blows up and sends user to hospital - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2022/10/05/apple-watch-blows-up/

Apple関連メディアの9to5Macに匿名で情報提供したあるユーザーによると、ある日いつもよりかなり熱くなっているApple Watchに気づいたそうです。その後、Apple Watchの背面にひびが入り、watchOSから「温度が高いためシャットダウンする必要がある」という警告通知を受けたとのこと。このユーザーによると、Apple Watchは気温が華氏70度(摂氏約21度)をわずかに超える涼しい家の中に置いてあったそうです。

背面が割れたApple Watch


この警告を受け取った後、このユーザーはすぐにAppleのサポートに電話をして状況を説明します。サポートでは複数回にわたり担当者の間をたらい回しにされたのち、ケース作成に携わったというマネージャーのもとにたどり着き、詳細な調査を約束されたそうです。ただし、問題に対するアドバイスや解決策が提示されることはなかったようで、「Appleからの連絡があるまでApple Watchに触らないように」という指示だけされたとユーザーは語っています。

しかし、翌朝になると事態はさらに悪化しており、Apple Watchはさらに熱くなっており、その熱でディスプレイまで割れていたそうです。


シューシューと音と煙を上げながら今にも爆発しそうなApple Watchの様子を撮影した動画も公開されています。

Apple Watch Series 7 blows up - YouTube


その様子を写真撮影してAppleに送ろうとしたところ、すぐにパチパチという音が鳴り始め、危険を感じたユーザーが窓からApple Watchを放り投げた瞬間に爆発しました。

以下が爆発したApple Watch。ディスプレイガラスが割れているだけでなく、ディスプレイが本体から完全に外れています。


中はこんな感じでTaptic Engineの下にあるバッテリーが丸焦げになっているのがよくわかります。


ユーザーは鉛中毒を恐れて救急治療室へ向かったそうですが、9to5Macは「Apple Watchに鉛中毒を引き起こすほどの鉛は含まれていない」と注記しています。

その後、ユーザーが再びAppleに連絡を取り状況を伝えたところ、Appleのマネージャーからこの件に「最優先」で取り組むと約束されます。そして次の月曜日までに最新情報を伝えると言われたそうですが、月曜日を過ぎても連絡がなく、期日を過ぎてからようやく連絡があったものの「問題のあったApple WatchをAppleへ送ってほしいい」という指示があるだけで、一体何が起きたのかについての説明はなかったそうです。この時、Appleはユーザーに対して「Apple Watchが爆発した件について誰にも話さないこと」を求める書面にサインするよう求めてきたそうで、ユーザーはこれを拒否し、9to5Macに一連の騒動について報告したそうです。

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in モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by logu_ii

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