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【訃報】絵本「はらぺこあおむし」の作者であるエリック・カール氏死去

by Jonathan Wiggs

「はらぺこあおむし」の作者である絵本作家、エリック・カール氏が、2021年5月23日に亡くなりました。91歳でした。


Eric Carle’s Biography | Eric Carle
https://eric-carle.com/about-eric-carle/eric-carles-biography/

Eric Carle, Creator Of 'The Very Hungry Caterpillar,' Dies At 91 : NPR
https://www.npr.org/2021/05/26/970974320/eric-carle-creator-of-the-very-hungry-caterpillar-has-died

1929年にニューヨーク州シラキュースで生まれたカール氏は、6歳の時に両親と共にドイツに移住し、1946年からシュトゥットガルト美術アカデミーで教育を受けました。しかし、ドイツで第二次世界大戦を経験したカール氏の夢はいつも、最も幸せだった子ども時代の思い出の国であるアメリカに戻ることだったと、公式ブログで語られています。


1952年、カール氏は自身の作品を収めたポートフォリオと40ドルを握りしめてニューヨークに戻り、ニューヨーク・タイムズのプロモーション部門でグラフィックデザイナーとして働き始めました。カール氏はそこで長年にわたりアートディレクターを務めていました。

ある日、カール氏は著名な作家であるビル・マーチン・ジュニア氏との対面を果たし、初めての合作絵本「Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?(くまさん くまさん なに みてるの?)」を発表しました。この作品がカール氏の絵本作家としてのキャリアの出発点となりました。

その後1968年に「1,2,3 to the Zoo(1、2、3 どうぶつえんへ)」を発表。1969年には世界的に有名となる絵本「The Very Hungry Caterpillar(はらぺこあおむし)」を発表しました。

カール氏は子ども向けに70冊以上の絵本を描いており、カール氏の作品は「子どもたちを直感的に理解し、尊重している」と評されています。子どもたちは最も大切な考えや感情を共有する人を本能的に感じ取りますが、カール氏の作品はまさに、子どもたちが関心を抱く「幅広い知識」「自然への愛情」に満ちあふれていました。美しく面白く、シンプルであったことに加えて、子どもたちが周囲の出来事について学べるような刺激的な作品になっていました。

カール氏の家族は、ブログの中で「虹の絵描きがいま、星とともに夜空を旅しています」とうたって、カール氏の生前の偉業をたたえました。

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in Posted by log1p_kr

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